4連休の空費報告

無為を謳歌していたニート時代は労働という拘束時間が皆無であったため、休日という概念そのものが存在していなかったのだけれど、労働に従事するようになってからというもの、労働という拘束時間と拘束時間の谷間、即ち休日なるものが姿を現すようになった。

長時間労働特化型納税奴隷になることによって、ニート時代の真っ平らな時間感覚から緩急のある時間感覚に移行した、みたいな感じのニュアンス的な塩梅の程度っぽい雰囲気風の意味合いであろうか。

今日はその谷間、それも4日間の谷間の只中なのだけれど、どうやらこの4連休というのはGDPの増大に貢献することこそが人の生きる道と信じてやまない経済成長至上主義者たちが権謀術数を巡らして計画した東京オリンピックのための休日らしいのだけれど(オリンピックの起源はギリシャなのだから、高校野球が毎回甲子園で行われるように、高校サッカーが毎回国立競技場で行われるように、高校ラグビーが毎回花園で行われるように、オリンピックも毎回アテネで行うようにすればええやん、と思うのだけれど、GDPの都合上そうはいかないのだろう)、コロナちゃんに阿鼻叫喚する民意を尊重し、延期になり、国民レベルからすると単なる4連休になっちまい、仮にオリンピックが開催されていたとしても、僕自身はオリンピックに破格のスケールで興味がないため、どちらにせよ今般の4連休は単なる4連休になっていたのだけれど、それはともかくとして、せっかくの4連休、何かやったろうかしらん、と意気込んでふと思い浮かんで来たのが、そうだ、比叡山に行ったろう、という考えであった。

しかしながら、結論からして、全然行けてへん、というのはなぜかというと、この4連休は悉く雨の予報がある、あるいは実際に雨が降るからであって、京都方面から比叡山を登り、延暦寺を見学した後、滋賀方面に比叡山を下りるという徒歩三昧の計画を立てていた僕からすると、雨っこは大敵で、ただの凡夫であるが故に濡れてまで参拝したいという強い思い入れが延暦寺にあるわけでもないため、まぁ、今般は諦めるしかなさそうなのだけれど、ネバギバの精神で次の休日が晴れの日として約束されていたら、是非とも当該計画を実行しようと思う。

やっぱ歩くのは楽しいからね。

となると、この4連休はいつもの休日通り、主に炊事・洗濯・掃除・買い出し・読書・運動・映画鑑賞・昼寝に費やされることになるのだけれど、そんな平穏な休日に鉄槌を下すかのごとく、飛び込み営業を目的とした若い女性が僕の根城のアパートメントを訪問してきた。

当該女性は20代半ばから後半くらいで、容姿はそれなりに整っていたが、ブラウスのボタンの一つがほどけていていたのが気になった。

彼女の目的は何らかの商品を売ることではなく、アンケートに答えて欲しいというものだったのだけれど、どこの馬の骨ともわからない凡夫に、家賃や年収やローンの状況、名前や年齢等の高度な個人情報を教えるわけがなかろうもん、というわけで、丁重にお断りさせて頂いたのだけれど、楽天株式会社にすでに膨大な個人情報を掌握されている身からするとアンケ―トはどうでもいいのだが、僕がどことなく悲しい気持ちになったのは、若くて綺麗な女性が雨の降るむさ苦しい土曜日にアパートメントの部屋を1軒1軒巡り、怪しげなアンケートを書いてもらうお願いをしているのか・・・・・・、かったるいだろうに・・・・・・、絶対やりたくないだろうに・・・・・・、でもやらないといけないどうにもならない事情があって・・・・・・、と想像してしまったからで、無論このような想像は正確ではないし、おせっかいとはわかっているが、やっぱり対面するとそれなりのリアリティがある。

凡夫にはどうすることもできないし、どうこうするべき問題ではそもそもないのかもしれないが、この何か悲しい気持ちになったというのは事実なので、この個人的な実感を紛らわすために袋ラーメンを食べることにした。

干しごぼうをたっぷり入れよう。

そんな日々である。

P.S.

今日の一曲。

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