係員の4月の読書――『サピエンス全史』・『ホモデウス』・『21 Lessons』

持て余した楽天ポイントを消費しようと4月にユヴァル・ノア・ハラリ氏が著した『サピエンス全史』を購入し、面白かったので、勢い余って同著者の『ホモ・デウス』、『21 Lessons』を読んだのだけれど、はっきり申し上げて、おかげでいい時間を過ごすことができました。

これらの本の内容を思い返してみると、僕のがらんどうな脳髄ではほとんど何も思い起こすことができないが、まぁ、何となくいい勉強になったなー、という実感を得ただけでもええじゃないか。

これらの本のどこかで、著者のハラリ氏は、上質な食料や衣服に金を払うように、上質な情報にも金を惜しまないようにしないとあかへんど、と言っていたのだけれど、何が本当で何が嘘なのかわからない情報過多な時代を生きる僕たちにとっては確かに大切なことだなー、と僕は小中学生のような定型的な感想をもった。改めて自分が愚鈍な凡夫であることを思い知った。

ハラリ氏のような博学者の箴言、すなわちここでは「上質な情報には金をかけろ」ということであるが、しかし我ら凡夫が根城を構えているのが全ての価値を金で測ることしかできないが故に森羅万象を換金することしか脳髄にない拝金主義たちの蔓延る自称先進国日本であることを考慮すると、必ず先述の箴言を巧みに悪用して、ほらね、あのユヴァルぱいせんも「上質な情報には金をかけろ」って言ってるよね、んじゃあさ、ワンクリックで楽勝で月収8億4千万円を実現できる僕のゴッド・ミリオネア・メソッドはどうだろう、無料だと思う?んなわけありゃあせん、この教材は有益であるが故に有料でがんす、ちなみに値段は1600円、それっきりです、買うよね?と偉そうに宣う餓鬼界生まれ餓鬼界育ちみたいな感じのニュアンス的な胡散臭い凡夫が現れてくること間違いない。

ハラリ氏はその情報がきちんと学術的な査読を受け、また信頼できる出版社から出版されている情報を有益な情報の条件とし、そのような情報はしかるべき対価を払うべきであるし、払わなければ手に入れることはできない、みたいな感じのニュアンス的なことを言っていたので、仮に僕が何らかの因果で『ゴッド・ミリオネア・メソッド』の購入を勧められた際には、『ゴッド・ミリオネア・メソッド』が然るべき学術的な査読を経て、然るべき出版社の後ろ盾があるのかどうかを判断基準に1600円を楽天カードから拠出するのかどうかを決めていきたい。

んじゃあ、さらに思考を進めて、軽薄で浅薄な御用学者や悪辣な情報操作官の蔓延る学術界であったり出版業界の可能性を考慮し、果たしてどのようにして学術的査読や出版社の「然るべき」を判断していくのかしらん、というと、そんなこと僕にはわかりませーん、と思考を放擲するのが多くの凡夫にとっては関の山だ。

面倒なので、僕も一介の凡夫として思考することをやめ、スーパーに牛乳と水菜を買いに行こうと思う。

P.S.

波止場でぼさっと釣りをしたい。

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