係員の物思い

コロナ対策のための教養

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コロナウイルス感染拡大対策の一環として、我らが自称先進国日本でも徐々に外出を自粛する人が増えてきているらしいのだけれど、長時間労働に甘んじ、宗主国アメリカと属国日本に税金を納めさせられている納税奴隷である僕も束の間の休日はアパートでゆっくりと過ごすことにしている。

我々納税奴隷は日々の労働と休日の気晴らしの無限ループの中でてんやわんやしているのだけれど、休日の気晴らしが短期的ではあるが効果的であるが故に己が奴隷であるということに気がつきにくい。

しかーし、今回のコロナウイルスのせいで多くの凡夫は自らの行動を制限し、通常であれば享受することができた気晴らしをろくすっぽ享受できない状態に追いやられている。つまり暇な状態に追いやられている。

外出先での散財や友人・知人頼りの気晴らしが実行できない時、試されるのは一人の時間を一人で充実させることができる能力、すなわち教養の有無なのだけれど、コロナウイルスによる外出の自粛はその人の教養の有無をあぶり出す好機となる、すなわち己を知る絶好の機会となる。

我らが自称先進国日本は経済成長至上主義を掲げるカルト教団労働教を国教としているため、自称先進国土がバイオハザード状態であっても労働をやめようとせず、それ故に労働の機会に困ることはない。

日々の奴隷労働から解放され、ようやっと休日。よっしゃ気晴らし頑張るぞッ、と意気込んでいても、コロナウイルスが怖くて外に出れないよー、と怖気づくような人間に教養が欠如していた場合、すなわち一人の時間を一人で充実させることができる能力が欠如していた場合、彼は自由な時間をどう過ごして良いのかがわからず、退屈に喘ぎ、悶々と休日を過ごし、おれの今日一日は何だったんだげすか、と自問、明日の休みは頑張るぞー、と気合を入れてみても、何をすればよいのか皆目見当もつかず、何をやってもしっくりこないまま時間だけが過ぎていき、はい、明日から労働開始、となっちまう。

ひどい時は、明日から労働が始まることに安堵してしまう、ということにもなりかねない。やることのない退屈に苦しむよりも、やることのある奴隷労働のほうがましだ、と考えるわけだ。やばいよね、それ。

コロナウイルスに決定的な打撃を与えることができない今の状況下では、教養のない人間は一人で退屈に悶え苦しむか、ネバギバの精神でコロナウイルスの蔓延る人混みの中に飛び込み気晴らしに専念するしかない。

仮にコロナウイルス感染拡大防止のために日々の外出が大きく制限されるような事態に陥ってしまった場合、あなたは家で楽しく過ごすことができる自信があるだろうか。なければあなたは無教養な奴隷である可能性が高い。

ちなみに僕は自信がない。

コロナウイルスを打ち負かすためにワクチンの開発は最優先事項で、対コロナウイルスワクチンは今後人類を救うこと間違いない。そしてその開発は自称天才科学者たちの手に委ねられている。

それと同時に、コロナウイルスによって生じた暇な時間を退屈して過ごさないために教養の獲得は急を要し、この機会に得られた教養は今後個々人の人生を豊かにすること間違いない。そしてその教養の開発は自称無教養な奴隷たち一人ひとりの手に委ねられている。

自称無教養な奴隷の皆さん、一緒に頑張りましょう。

P.S.

カーテンを洗濯したい。

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