係員と仕事 係員の物思い

一人が好きな係員にとって脅迫的で暴力的な労働組合費

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2020年も早いものでもう一カ月が過ぎ、まじで諸行無常、と思っている今日この頃なのだけれど、先日労働組合のオルグという集まりがあった。

僕は昨年の4月までフリーターやニートという比較的しがらみの少ない身分として日々を過ごしてきたのだけれど、何らかの因果に巻き込まれ会社員となり、入社間もなくして労働組合からの勧誘を受けた。

勧誘の文言は、この会社の9割以上の正規職員が加入している。加入していないと白い目で見られることもある。何か困ったことがあれば相談に乗ってあげられる。組合の宴会やレクリエーションには無料で参加することができる。あ、ちなみに毎月組合費払ってね。よろしく。

という感じで、胡散臭く、かったるいので加入を見送り無視していると、係長から事あるごとに組合はいらへんの、組合ってのはな・・・・・・、という感じで力説してくるのでますますかったるくなり加入することにした。

実を言うと組合に加入したのは係長によるかったるさだけが理由ではなく、とりあえず入ってみて、労働組合というものが自分にとってどう感じられるものなのかを実感した上で見切りをつけるかどうか判断しようと思ったのが大きい。

僕は、何かを批判する時には自分自身が一旦そのことに身を投じてみて批判した方がいい、と基本的には思っているのだけれど、ではありとあらゆることに身を投じてみてからではないと批判すべきではないのか、というとそうではなく、例えば、よーし覚醒剤を批判するためにまずは自分が覚醒剤というものを試して肉感でそれがどういうものかを知る必要があるぜ、と意気込み、覚醒剤に手を出してしまうと人生がおじゃんのあっぱらぱーになってしまうので、そこは分別みたいな感じのニュアンス的な理性を働かせてネバギバの精神で判断してもらう必要があるよね。

ニートや無職の経験がないにも関わらずニートや無職の人を批判する労働者や、労働をしたことがないにも関わらず労働者を批判するニートや無職の人がいるが、実際に自分自身がそれぞれの境遇に身を置いてみると、実感に基づく考えができる分だけ経験に基づかない独りよがりな想像や論理を減らすことができて、説得力のある言葉を吐くことができるのではないか。

みたいな感じのニュアンス的な理由で労働組合に加入し、メーデーやオルグや学習会やレクリエーションなどの組合活動に一通り参加してみたのだけれど、その結果、組合を辞めたいという思いが強くなっている。

僕が組合を辞めたい理由は色々あり、一番大きな理由は気持ち悪さなのだけれど、この気持ち悪さというのは労働条件の維持向上や賃金の引き上げを求める労働組合の本来の目的に対する気持ち悪さではなく、ガンバロー、ガンバローと拳を虚空に突き上げることの意味のなさ、その時代錯誤に気がついていない自称大人たちのあの感じ、具体的に現行の労働条件のどういった部分の改善を求めているのかも説明できないままにただただ組合費を徴収し、組合費を払い続けている自称大人たちのあの感じ、そういう明らかに考えることを放棄してしまったような自称大人たちに対する気持ち悪さをどうしても払拭することができず、自分がどうしても評価できないものに決して安くはない組合費を払うことが苦痛に思えてきて、もう辞めたいぽよ、となっている。

労働組合というのは正規職員の集まりのようなもので、つい最近までニートやフリーターだった僕は組合の仕組みそのものに疎いのだけれど、労働組合が毎月徴収する組合費には内輪での飲み会代やレクリエーション代が明らかに含まれており、ということはつまり、そのようなイベントに行きたくない人も行くことができない人もそれらの費用を払わされていることになる。

組合費を組合員から徴収し、その金をもってイベント企画し、参加すればお前から徴収した金を充てる、参加しなければお前の金は無駄になる、さぁどうする、という選択を組合は迫ってくる。

飲み会やレクリエーションが好きで好きで堪らない人間にとっては何も煩わしいことではないかもしれないが、その種の関わり合いが苦手な人間にとってはそのようなやり方は脅迫的で、暴力的にしか映らない。

月々支払っている組合費を無駄にしたくないという思いから組合イベントに参加し、付き合いたくもない人間と付き合うことで時間を無駄にするか、時間を無駄にしたくないために組合イベントには参加せずに毎月の組合費の大半を無駄にするか、すなわち一部の組合員は時間を無駄にするか金を無駄にするかの苦渋の選択を迫られることになる。あるいはイベントの内容、そこに参加している人間の組み合わせによっては時間も金も無駄に感じられることもあるだろう。

そこで僕は先日のオルグの時に、上記のように感じる人もいるのだから、月々の組合費には内輪のイベント代金は含めずに、その分毎月の組合費を安くし、組合イベントは参加したい人だけが料金を支払う実費制にすればええじゃないか、そっちの方がフェアでええじゃないか、ええじゃないか、と米騒動風に意見をぶつけてみたのだけれど、よくわからない御託を並べられて振り切られた。

小心者で愚鈍なぼんくらである僕は、以上の説明でよろしいでしょうか、と組合に言われて、全く理解できなかったにも関わらず、ありがとうございましたー、と言ってしまっていた。まいった。

まぁ、言っても無駄だろうし、いつか変わるだろうと待っていても時間と金が無駄になるだけなので、今年度いっぱいで組合を辞める旨を伝えようと思う。そこはネバギバの精神で勇気を振り絞って頑張ろうと思う。

P.S.

最近一人で居酒屋で本を読むことにはまっています。

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