係員と本

『ファイト・クラブ』に貼った付箋集

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先日『ファイト・クラブ』という本を読んで面白かったので紹介しよう。

紹介と言っても、ここに本の感想を長々と書き連ねられるほどに僕の脳髄の中身は充実していない。

脳髄が空っぽであるからこそ、その空虚を埋めようとして本を読んでいるのだから、その点をご理解願いたい。

本を読んでいる最中に、なんとなくぐっときた文章に付箋を貼っておいたので、それらをとりあえず羅列する。

「欲しいものがわからないと」ドアマンが続けた。「本当には欲しくないものに包囲されて暮らすことになる」

ファイト・クラブに集まる連中のほとんどは、闘うには勇気の足りない問題を何らか抱えている。しかし、ここでファイトを何度か経験すると恐怖はぐんと減る。

お前は愚かだということ、お前はいつか死ぬということを知っておけ。

不変のものはない。/万物が崩壊に向かっている。

「ファイト・クラブでは、おまえは銀行預金の額ではない。仕事ではない。家族ではない。自分で思いこもうとしている人物像ではない」

驚嘆すべき死の奇跡。ある瞬間、歩き、話していたきみは、次の瞬間、単なる物体に変わる。

企業広告は、本当は必要のない自動車や衣服をむやみに欲しがらせた。人は何世代にもわたり、好きでもない仕事に就いて働いてきた。本当は必要のない物品を買うためだ

さあ、行けよ、きみの短い人生を生きろ。だが、いいか、僕が監視してることを忘れるんじゃないぞ、レイモンド・ハッセルくん。チーズを買ってテレビの前で暮らすのに最低限必要な金を稼ぐためだけにつまらない仕事をしてるきみを目にするくらいなら、殺すよ。

以上は作品からの引用なのだけれど、作品の後に続く都甲幸治氏による解説も良く、思わず付箋を貼ってしまったので、以下に紹介させてもらう。

僕らの子供時代のほとんどは周囲の期待に応えることばかりに費やされてしまいます。

死を前にしたとき、日頃社会で大切だと思われていることの多くは価値を失う。

遅かれ早かれ死ぬことが確定している我々は、日々、神に銃口を突き付けられているのと同じではないか。

どうでしょう。おもしろそうでしょう。

フリーター時代にこの映画版を何度も見ていて、おもろいのー、と思っていて、その数年後にふと本屋に立ち寄ると、原作本があり、思わず手に取ると、本屋のポップが目に入り、そこには会社を辞めたい人必読の本みたいな感じのニュアンス的なことが書かれていて、そんなことはあらへんど、と思いつつも、そうなのかもしれない、と思いつつ、何だか複雑な気持ちで購入に至った本なのだけれど、とにかく何らかの形で閉塞感を抱いている人には刺さる作品だと思います。

読後はこの閉塞感をどげんかせんとあかへんど、と思うだけで、しかし具体的にどうしたらいいのかわからず、己の無知、無力さを痛感させられ、まいったなー、まじでどん詰まりじゃん、だめじゃん、と思ってしまったのだけれど、まさに己の矮小さに気がつくことが、まずは本書が勧める自己破壊への第一歩なのかもしれないね。

P.S.

今日は洗濯日和だ。

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