
臭いTシャツ
「ヤバイTシャツ屋さん」というバンドがあるらしいのだけれど、僕は彼らの曲を一曲も知らない。
というのはどうでもいいとして、「ヤバイTシャツ」というのはどういうものなのかしらん、と考えてみると、すぐに思いつくのが「臭いTシャツ」である。
今年の夏はとにかく暑く、たくさん汗をかいた。
京都はほんまに暑いどす。
そしてもう夏が終わろうとしている今日この頃、我が家では今夏の汗によって醸成されたヤバイTシャツ、すなわち臭いTシャツが続々とリリースされようとしている。
臭いTシャツというのはどのようなTシャツかというと、洗濯した直後は洗剤の匂いの香る何の変哲もないTシャツなのだけれど、着用して少し汗をかくと、鼻腔を突き刺すような不快な臭いを放つ類のTシャツのことで、無知で愚昧な係員である僕は、この状態を衣類の死と見なし、臭いTシャツがリリースされるや否や、件のTシャツを容赦なくゴミ箱に打ち捨てていたのだけれど、電子空間を漂っている内にどうやら臭いTシャツは打ち捨てる必要が全くないということがわかってきた。
臭いTシャツの黒幕
なぜTシャツは臭くなるのか。
僕はこれまで、自分の汗や皮脂のせいだと思っていた。己の汗や皮脂の特性による臭い。何となくDNA的なもの。衣類に付着した血液が極めて取れにくいように、DNA的なものは極めて取れにくいという特性があり、汗や皮脂もその類なのであって、臭い出したら除去は不可能、即刻ゴミ箱に打ち捨て、新たなTシャツを買いに走り、これでGDPも上々、気分も上々、そう言えばmihimaruGTみたいな感じのニュアンス的な音楽グループがあったなー、と話が逸れてしまったが、実はあのTシャツの臭いの直接的な原因は汗や皮脂というよりはむしろそれらを温床に蔓延る雑菌たちだったのです。
汗や皮脂がTシャツに付着する。それらを好物とする雑菌類がどこからともなくやって来て、繁殖する。洗濯すると、汗や皮脂は落ちるが、雑菌類はしぶとく衣類にしがみつき、そのまま潜伏生活を開始する。そして洗濯済みのTシャツが着られることによって再び汗や皮脂が供給され、雑菌たちは食事にありつき、生を謳歌する。きゃつらが生を謳歌するまさにその時に、きゃつらは歓声のごとくどぎつい臭いを発し始める。というわけらしい。
雑菌にはワイドハイター
洗濯をしても落ちない雑菌たちをどうすれば除去できるのか。衣類ごとゴミ箱に打ち捨て、そのまま焼却炉送りにするしかなのだろうか。結論から言うと、まじでそこまでする必要はなく、やり方は至って簡単で、「ワイドハイター」と呼ばれる酵素系漂白剤を駆使すれば大抵の菌は除去できるので安心して下さい。
手順は楽勝。
1.まずはヤバそうな衣類をバケツか洗濯槽に放り込む。
2.そこに40~60度くらいのお湯を注ぎ込む。
3.次にワイドハイターを適量注ぎ込む。
4.そしてちょいとかき回す。
5・20~30分放置し、そのまま洗濯する。
以上。
僕も先日、実際にバケツのドライバッグとお湯とワイドハイターを使ってヤバイTシャツの除菌を行ったのだけれど、汗をかいても臭わなくなった。嬉しかった。
ヤバイTシャツの臭いの原因は己の体臭だと諦め、自分は臭い人間なのだと段違いな勘違いをし、自己否定に陥っているかもしれないそこのあなた、臭いの原因は雑菌なので、ワイドハイターを有効活用して雑菌に翻弄・幻惑される日々から脱却し、清潔でいい感じの日々を送っていきましょう。
P.S.
今日の一曲。