係員の物思い

欲が減るという成長

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かつてインドをぶらついていた時に、僕は何らかの因果に巻き込まれ、気が付いたらアシュラムに2週間ほど泊まり込んでヨガを学んでいたのだけれど、そこで暇を持て余していた時はアシュラムの事務所で本を借りてテキトーに読んでいた。

アシュラムに置かれている本は全てヨガ関係の本で、こういうこともあるのかー、おもろいのー、というような感じで面白半分に読んでいたのだけれど、その際に思わずノートに書き留めた一節がある。

と言っても、そのノートは今手元にないので原文をここに書き記すことはできないのだけれど、それは日本語にすると以下のような感じの文章だった。

己の成長は欲望が減った時に実感されるものである

「成長」と聞くと、僕らは何となく拡大主義的なイメージを抱いてしまうが、「より多く、より大きく」を求めること、「より多く、より大きく」あることが成長とは限らない。というようなことなのかしらん。

今日の昼休みに係長が「何かおもろいことあらへんかなー。やりたいことも欲しいものもなくて。つまり満ち足りてるってことなんやけどなー」とぼやいていた。

何もやりたいことがないということ。

何も欲しいものがないということ。

それはヨガ的な成長の実現であるのかもしれない。

しかし係長は日々に退屈していた。

どういうことなのかしらん。

無論、僕にはわからない。

僕から以上。

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